妊娠中に葉酸が不足した時の影響

妊娠中に葉酸が不足した時の影響

妊娠中には葉酸を積極的に摂取するようすすめられます。妊娠中に葉酸が不足してしまうと、いろいろな影響があるためです。 妊娠の初期はとても大切な時期で、赤ちゃんの細胞分裂が活発な時期でもあります。この時期に葉酸が不足すると、赤ちゃんに神経管閉鎖障害などが起こる可能性が高くなります。


神経管の下部に閉鎖障害が起きると、二分脊椎と呼ばれます。二分脊椎が起きた部分は脊椎の骨を神経組織が覆ってくれなくなるため、神経組織に障害が起こり、下肢が動きにくくなったり、膀胱、直腸などで機能障害が起こる可能性があります。また、上部に閉鎖障害が起こった場合は、脳が形成不全になってしまうことがあり、無脳症と呼ばれます。こうなると流産や早産、死産の確率が高くなってしまうのです。

つわりを軽くする役割も

また、妊娠中に葉酸が不足するとつわりが酷くなります。そうなると、思うように食事が摂れなくなったり、身体を動かせなくなるなど、余計に悪循環を招く恐れがあります。
このような事情から、不足しないようにしっかりと摂取する必要があるのです。


葉酸はほうれん草などの葉もの野菜、イチゴ、納豆などに多く含まれています。ですが、妊娠期には食品からの摂取だけでは間に合わない場合が多いので、サプリメントをプラスして摂取することが大切になってきます。

葉酸欠乏症について

葉酸欠乏症は妊婦において多く見られる症状です。
本来、野菜不足やかんきつ類の摂取不足やアルコール依存症による栄養不足などが引き金となって発祥する症状ですが、妊婦や授乳中は体内での葉酸利用度が上昇しているため、葉酸欠乏症が招かれやすくなっています。 葉酸欠乏症の症状としては貧血症状をはじめとして、初期段階では疲労症状が現れます。しかし、病状が進行すると、めまいや呼吸困難、肌の血色が悪くなるなどの症状を引き起こすほか、下痢と下痢に伴う体重減少、味覚機能の低下などを発症することもあります。このような状態を「悪性貧血」と呼びます。


こういった葉酸欠乏症の症状が確認された場合、基本的には葉酸の投与を行って治療を行うこととなりますが、胎児がいる状態で母体が葉酸欠乏症に陥った場合、胎児に神経管欠損や、ごく稀ではありますが脳障害が発症するケースもありますので、病気のことを知っておくと同時に、日常生活の中で予防をする必要があります。
葉酸欠乏症の予防策として最も重要になることは、何よりも葉酸を意識して摂取するようにすることです。


さらに、妊娠初期だけではなく、赤ちゃんがお腹の中で成長すればするほど、栄養が必要になってきます。主に妊娠初期に大量の葉酸が必要だということは知られていますが、その後の安定期になっても葉酸は必要な栄養素。忘れずに摂取するように努めましょう。


一般の15歳以上成人男女の葉酸必要量は一日当たる200マイクログラムとされていますが、授乳婦の場合は280マイクログラム、妊婦の場合は400マイクログラムといった量が必要となります。
特に妊婦の場合は一般と比べて葉酸必要量は二倍とされているため、食生活に葉酸を多く含む食品を取り入れ、必要に応じてサプリメントを摂取することが効果的です。
ただし、たくさん摂取すればいいというわけではなく、一日に1,000マイクログラム以上の摂取は避けるようにしましょう。必要量以上の過剰摂取は逆に赤ちゃんへ悪影響が出てしまう可能性もあります。


葉酸は青物野菜に多く含まれていますが水溶性のビタミンであるため、加熱処理をすると含まれている葉酸のうち半分近くが流出してしまうことも珍しくありません。100グラムあたりの葉酸量が比較的多い食品にはパセリや枝豆、芽キャベツやアスパラガスなどがありますので、こういった食品を日常的に取り入れつつ、サプリメントでも葉酸を補給するようにするとよいでしょう。

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